〈三訂〉教職入門 ―未来の教師に向けて

著者
古橋和夫 編著 矢萩恭子・寺田博行・夏秋英房・西智子・塚本美知子・森田司郎・野上遊夏・細戸一佳・吉田佐治子・柴山英樹・田口康明・中村裕・大沢裕 著
版型・頁
A5判 260頁(2024/04/01)
ISBN
978-4-89347-424-7
価格
2,090 円(税込)
数 量

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概要

教職課程(幼稚園/小学校)「教職入門」「教職概論」、保育士養成課程「保育者論」準拠の最新テキスト。三訂版では、新たにこども基本法(こども家庭庁の創設)、令和6年施行の改正児童福祉法に対応。

 近年,社会・経済のグローバル化と急速な情報化や技術革新は,わたしたちの生活と社会に大きな影響を与えています。こうした社会的変化によって,保育と教育の分野も新たな課題に直面しています。2017(平成29)年3月の幼稚園教育要領と学習指導要領の改訂によって提起された資質・能力の3つの柱は,そのひとつの答えでした。「何を知っているか,何ができるか(個別の知識・技能)」「知っていること・できることをどう使うか(思考力・判断力・表現力等)」「どのように社会・世界と関わり,よりよい人生を送るか(学びに向かう力,人間性等)」は,これからの保育と教育を方向づけるものです。
 また,子どもと若者の健全な成長を支えるために,こども基本法(2022〔令和4〕年6月15日制定)が制定され,2023(令和5)年4月にこども家庭庁が発足しました。こども家庭庁は,「こども・若者がぶつかるさまざまな課題を解決し,大人が中心になって作ってきた社会を『こどもまんなか』社会へと作り変えていくための司令塔」です。「こども基本法の着実な施行」「こどもが健やかで安全・安心に成長できる環境の提供」「結婚・妊娠・出産・子育てに夢や希望を感じられる社会の実現,少子化の克服」などの分野で取り組みが進められます。
 『教職入門』は,新しい学びを進めるという問題意識に立って,保育者や教師をめざそうとする学生のみなさんが,理解しやすく,おもしろいといってくれるような本になるようにつとめました。この本で得た知識をみなさんのいままでの知識や経験と関連づけたり,他者との対話を通じて自分の考えを再考しながら,さまざまな場面で活用できる身についた「わたし」の知識・技能にしてほしいと思います。人に言われてする学びではなく,「わたし」という主人公のある学びをすすめていってください。
(本書まえがきを要約)

主要目次

第1部 教育とは何か
  第1章 教育とは何か ―未来の教師に向けて
  第2章 教職とは何か
  第3章 日本における教師の歴史
  第4章 現代社会の子ども
第2部 子どもの生活と援助
  第5章 幼稚園・保育所・認定こども園の生活と遊び
  第6章 小学校での学習と専科教員
第3部 学校を支える人々とその仕事
  第7章 学校にかかわりをもつ人々
  第8章 カウンセリングマインド
  第9章 教師をめぐる新しい動き
第4部 教師を目指すために
  第10章 教師をめぐる法律
  第11章 教育改革とこれからの教師
  第12章 教職の専門性と研修