保育実習 ―実習からの学びを広げ、深めるために―

著者
浅井拓久也 編著 小山玲子・利根川智子・鳥海弘子 著
版型・頁
B5判 176頁(2023/05/21)
ISBN
978-4-89347-398-1
価格
2,090 円(税込)
数 量

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概要

実習での学びを広げ、深めて、保育現場で活躍する保育者になるためのテキスト

 本書は、保育士資格取得を目指す方を対象とした保育実習に関するさまざまな事項を学ぶための本です。
 本書には3つの特長があります。
 第1に、保育実習に参加するために理解しておくべき項目は、すべて網羅されています。保育実習の仕組み、実習日誌や指導案の書き方、保育原理や障害児保育などの教科目と保育実習の関係性、保育実習後の振り返りの視点など、保育実習に必要な項目はすべて網羅されています。そのため、本書を読むことで保育実習の全体像や詳細を理解することができます。
 第2に、保育士資格取得後を見据えた構成や内容になっています。保育士や子どもを取り巻く現代社会の現況、保育実習の現代的な位置づけ、保育実習と保育士の職務との関係性、保育士としてのキャリア形成など、保育実習と現代社会や保育士の職務とのつながりや関係性が、さまざまな箇所で説明されています。保育実習のことだけを独立して学ぶのではなく、保育実習とさまざまな要素を関係させて学ぶことで、保育実習や保育士に対する理解をいっそう広げ、深めることができます。
 第3に、初学者でも理解しやすいように、わかりやすく執筆されています。言うまでもなく、わかりやすく書くということは内容を簡単にしたり減らしたりするということではありません。たとえ複雑な内容であっても、初学者が読んでもわかるように書いているということです。そのため、授業前後に予習や復習として本書を読むことで、授業の内容をいっそう理解できるようになります。
(「はじめに」を要約)

主要目次

第1章 保育を取り巻く現代的な背景
  1 現代社会における保育の現況
  2 現代社会における保育の意義
  3 世帯や家庭の多様化、複雑化
  4 感染症対策と保育
  5 保育者としてのキャリアパス
  column1 保育実習と社会的背景の関係性
第2章 保育所保育の実際
  1 保育の計画と記録
  2 保育の環境
  3 個別性と集団性
  4 特別な配慮が必要な子どもの保育
  5 保護者や地域社会との関わり
  column2 実習施設の実習担当者から見る保育実習
第3章 保育実習の概要と準備
  1 保育実習の仕組み
  2 保育実習Ⅰ(保育所)
  3 保育実習Ⅱ
  4 保育実習の準備①:心得
  5 保育実習の準備②:書類
  6 保育実習の準備③:教科目の復習
  column3 保育実習時の訪問指導の役割
第4章 実習日誌・指導案の概要
  1 実習日誌・指導案の必要性
  2 実習日誌・指導案の書き方
  3 実習日誌(乳児クラス)
  4 実習日誌(3歳児クラス)
  5 実習日誌(5歳児クラス)
  6 指導案(1歳児クラス 部分実習)
  7 指導案(3歳児クラス 全日責任実習)
  8 指導案(5歳児クラス 責任全日実習)
  9 実習日誌から指導案への展開
  column4 さまざまな実習日誌・指導案
第5章 保育実習の振り返りと保育者になるにあたって
  1 保育実習Ⅰ(保育所)の振り返り
  2 保育実習Ⅱの振り返り
  3 子ども観、保育観の検討
  column5 実習生から保育者へ

  資料:全国保育士会倫理綱領