〈領域〉環境ワークブック ―基礎理解と指導法―
- 著者
- 佐藤純子 編著 矢治夕起・田村美由紀・室井佑美・村山大樹・溝口義朗 著
- 版型・頁
- B5判 カラー16頁+本文200頁(2020/08/31)
- ISBN
- 978-4-89347-370-7
- 価格
- 1,980 円(税込)
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幼保連携型認定こども園教育・保育要領、幼稚園教育要領、保育所保育指針(平成29年告示)に対応、教職課程コアカリキュラムの内容をふまえた最新「環境」テキスト!
子どもが成長していくうえで、周囲の環境による影響は大きい。乳幼児にとって家族や保育者、友達といった身近な人的環境との関わりはもちろんのこと、その子どもが使ったり、接触したり、通ったりする物的環境との関わりも重要となる。子どもたちは、自分を取り囲む周囲の環境と相互的に作用しながら発達していく。なかでも、その中心的役割を担っているのは、家庭や地域であり、保育所・幼稚園・認定こども園などの施設と保育者である。だからこそ保育者には、子ども一人ひとりの成長や発達を保障するために、どのような環境が望ましいのかを考え、保育を計画し、子どものニーズに応じた環境構成をしていくことが期待される。
本書は、領域「環境」にもとづき、保育者は、どのような視点をもち、環境と子どもとの関わりについて思考し、実践へとつなげていったらよいのか、あらゆる環境の側面から論じている。読者の皆さんには、知識だけでなく、保育者としてあるべき姿勢を体得していただきたいと思い、事例や写真、演習なども多く取り入れている。ぜひ本書で感じた思いや感覚を子どもたちとも経験していってほしいと願っている。
(本書「はじめに」を要約)
主要目次
フォトランゲージ(オールカラー)
物的環境を考えてみよう(オールカラー)
第1章 領域「環境」における保育および教育の目標
1.子どもの育ちをめぐる環境の変化
2.幼保連携型認定こども園における教育・保育の基本と目標
3.幼稚園教育の基本
4.保育所保育に関する基本事項
演習【よく見て、書こう】
第2章 領域「環境」の意義 ─ねらいと内容─
1.認定こども園・幼稚園・保育所の領域「環境」
2.子どもと「環境」との関わり ─保育内容のもつ意味とは何か─
演習【よく見て、書こう】
第3章 人的環境との関わり ─保育者の役割─
1.子どもを取り巻くさまざまな環境
2.子どもが出会う人的環境
演習【なりきって、やってみよう(先生ごっこ)】
第4章 身近な生き物や自然との関わり
1.保育内容「環境」における自然とは
2.身近な生き物と関わることの意義
3.園庭の自然環境の工夫
4.園外保育
演習【やってみよう、見つけてみよう】
第5章 身近な素材と道具との関わり
1.環境と「私」
2.学ぶこと、教えること
3.保育者の意識 ─身近な素材、身近な道具をどう考えるのか─
演習【知る(認知する)ということとは? ─認知スキルと非認知スキル─】
第6章 地域社会・施設との関わり
1.地域社会は関係の範囲
2.特殊な世界と日常
3.新型コロナウイルスと保育
4.地域社会と保育
5.交換の方法
6.これからの保育 ─地域社会との関わり─
演習【調べて、さがしてみよう】
第7章 情報機器との関わり
1.社会の情報化、教育の情報化と保育
2.保育におけるICT活用の考え方
3.領域「環境」の視点から見たICT活用例
4.これからの保育とICT活用
演習【さがして、紹介してみよう】
第8章 数量や図形との関わり
1.数や形との出会い
2.子どもと数量との関わり
3.子どもと図形との関わり
4.数量や図形との豊かな関わりのために
演習【くらべて、かんがえよう(ふでばこチャンピオン)】
第9章 標識や文字などに関心をもつ
1.幼稚園教育要領・保育所保育指針などにおける標識や文字の位置づけ
2.保育における標識
3.保育における文字
演習【さがして、調べてみよう】
第10章 文化や伝統、行事などに親しむ
1.子どもを取り巻く「文化や伝統、行事など」
2.領域「環境」における文化や伝統、行事など
3.保育の場における年中行事と子どもに育つもの
演習【しらべて、つくってみよう】
第11章 子どもの安全環境
1.重大事故の現状と起きやすい場面
2.安全管理
3.安全のための活動
演習【よく見て、書こう】
第12章 小学校との連携 ─アプローチカリキュラム・スタートカリキュラム─
1.小学校との連携の必要性
2.接続期のカリキュラム
演習【よく見て、書こう】
第13章 領域「環境」と保育の展開 ─指導計画の意義・作成・実践例─
1.0歳児の指導計画と実践
2.1歳児の指導計画と実践
3.2歳児の指導計画と実践
4.3歳児の指導計画と実践
5.4歳児の指導計画を実践
6.5歳児の指導計画と実践
演習【見つけて、気づこう】
第14章 領域「環境」をめぐる現代的な課題
1.21世紀型保育・幼児教育の実践にむけて
2.持続可能な社会に向けた環境教育
3.ニュージーランドの幼児教育現場から学ぶ
4.さまざまな経験を積む環境づくり
演習【子ども理解にチャレンジしよう】