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子どもの経験の総合性、保育実践の総合性を読み解く
子どもが経験する生活や遊びは総合的であり、その経験を支えていく保育者の実践もまた総合的なものです。本書は、保育の総合性の理解の一助になるよう、子どもの経験を多角的に捉え、生活全体を学びと考える視点を重視しています。そのような視点を身につけることができれば、保育に関する様々な知識を自分のなかで有機的に結びつけることができ、より深い子ども理解や援助、振り返りなどにつながると考えられるからです。「保育内容総論」が果たすべき役割を十全に検証し構成した一冊です。
序 章 保育内容総論の理解のために 1 「教育」と「保育」 2 「保育」という言葉に込められた意味 第1章 なぜ保育内容総論を学ぶのか 1 「総論」であることの意味 2 保育の場が目指すこと 3 保育内容を総合的に捉える 第2章 保育内容の歴史的変遷とその社会的背景 1 保育内容の変遷 2 保育所保育、幼稚園教育、幼保連携型認定こども園の教育及び保育 第3章 子どもの発達と保育内容 1 子どもの発達に即した保育とは 2 乳児の発達と乳児保育への期待 3 幼児期前期の発達と保育 4 幼児期後期の発達と保育 第4章 養護と教育の一体性とは 1 ECECとしての保育 2 保育所における養護と教育の一体性 3 就学前保育施設における養護と教育の一体性 第5章 子どもの生活と保育内容 1 現代の子どもの生活と保育内容との関わり 2 保育の場における生活 3 家庭の生活との連続性、総合性 4 見通しのもてる生活と主体性 第6章 子どもの遊びと保育内容 1 遊びをどう捉えるか 2 保育において遊びがなぜ重要なのか 3 遊びを通した保育の実践 4 遊びにおける保育者の基本的な役割 第7章 環境を通して行う保育 1 乳幼児保育の基本 2 環境を通して行う保育 3 「環境を通して」という学びと保育者 4 環境を通して行う保育の具体的な展開 5 保育環境を意識的に捉えること 第8章 保育における「領域」1―保育の「ねらい」と「内容」 1 保育内容とは 2 保育の総合性とは 3 一斉の活動と領域 4 「領域」とは何かについてもう一度考える 第9章 保育における「領域」2―記録・計画・評価と領域の関係 1 総合的な遊び、生活のための指導計画 2 「領域」の考え方と指導計画 3 保育における評価とは 4 計画、評価の基となる記録 第10章 多様な保育の場における保育内容1―地域型保育 1 子ども・子育て支援新制度 2 地域型保育事業 3 様々な保育の場 4 地域型保育事業等の保育内容 第11章 多様な保育の場における保育内容2―延長保育・預かり保育 1 保育と子育て支援 2 多様な保育の場 3 多様な保育を進めていくために 第12章 様々な配慮を要する子どもの保育 1 「障害のある子ども」の保育 2 他機関との連携 3 多文化共生の保育 第13章 小学校教育との接続 1 小学校教育との接続をなぜ問うのか 2 アプローチカリキュラムとスタートカリキュラム 3 学力の3要素と保幼小の接続 第14章 現代社会の特質と保育内容 1 なぜ現代社会の特質を問うのか 2 「保育サービス」の問い直し 3 社会との関係で保育内容を考える
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