教師のための教育相談 ―日常から子どもに向き合うインクルーシブな発達支援

著者
西本絹子 著
版型・頁
A5判 204頁(2018/11/30)
ISBN
978-4-89347-317-2
価格
2,200 円(税込)
数 量

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概要

教師だからこそできる教育相談とは

本書で扱う「教育相談」とは、教師が日々学校でおこなう、すべての子どもを対象にした育ちへの支援です。そのような支援の際に必要となる、発達の視点に基づく子ども理解、教師が備えるべきカウンセリングマインド、保護者支援の基本などについて解説しています。
各章の冒頭には、教育現場での具体的なエピソードを掲載しました。エピソードに描かれた場面で自分ならどう対処するか、読者自身がまず考えたうえで、基本的な理論を学び、章末で冒頭のワークの考え方を確認します。理論と実践を結びつけて学べる一冊です。

主要目次

序章 現代の子どもと子育てをめぐる状況と教師に求められる役割
 ワーク0 ひとりの子どもを育てるには○○が必要
 1. 今日の子どもと子育てをめぐる問題
 2. ワーク0の答え

第1章 教育相談とは何か―教師のおこなう教育相談の役割・特徴
 ワーク1 カウンセラーに任せようか?
 1. 教育相談とは何か
 2. ワーク1の答え

第2章 相談援助の理論―カウンセリングとカウンセリングマインドの考え方を理解する
 ワーク2 本当は、共感できないけれど…
 1. カウンセリングの基礎にある代表的な理論
 2. ワーク2の答え

第3章 相談援助の技術1―カウンセリングマインドを活かす聴き方
 ワーク3 ユウくん、謝りなさい!
 1. 聴き方の基本的な心構えと技法
 2. ワーク3とエクササイズの答え

第4章 相談援助の技術2―カウンセリングマインドを活かす保護者との関係づくり
 ワーク4 ヨシオくんみたいな子、初めてです
 1. 保護者対応の基本と相談の実際
 2. ワーク4の答え

第5章 子ども理解1―発達の視点から子どもを理解する
 ワーク5 甘えさせても良いの?
 1. 発達の視点とは
 2. ワーク5の答え

第6章 子ども理解2―問題のアセスメント 
 ワーク6 1番じゃなくちゃ、いやだ!
 1. アセスメント
 2. ワーク6の答え

第7章 子ども理解3―問題行動のとらえ方 
 ワーク7 ぼく、悪くないもん
 1. 問題行動のとらえ方
 2. ワーク7の答え

第8章 いじめ問題への対応
 ワーク8 いじめなんかしてないよ!
 1. いじめとは何か
 2. いじめへの対応
 3. ワーク8の答え

第9章 不登校への対応
 ワーク9 保健室で過ごしたい…
 1. 不登校とは何か
 2. 不登校への対応
 3. ワーク9の答え

第10章 特別な支援を要する子どもへの対応1―理解と支援の考え方の基本
 ワーク10 ヒロシくんは、自閉症だから…
 1. 特別な教育ニーズのある子ども
 2. 支援の基礎
 3. ワーク10の答え

第11章 特別な支援を要する子どもへの対応2―支援の実際の基礎
 ワーク11 ユウキくんばかり見ていられません
 1. 学校における支援
 2. それぞれの発達障害の特徴と支援のポイント
 3. ワーク11の答え

第12章 障害のある子ども・気になる子どもの保護者への対応
 ワーク12 どうして面談がうまくいかないのだろう?
 1. 障害やそれを疑われる子どもの保護者との信頼関係づくり
 2. ワーク12の答え

第13章 「困った保護者」・不適切な養育環境への対応
 ワーク13 早く寝かせるために、睡眠薬を飲ませました
 1. 「困った保護者」とは何か
 2. 児童虐待
 3. 子どもの貧困
 4. ワーク13の答え