保育を綴る ―対話型マップ記録の提案―
- 著者
- お茶の水女子大学附属幼稚園幼児教育研究会 編著
- 版型・頁
- A4変形判オールカラー(マルチ言語:日本語/英語) 122頁(2025/09/25)
- ISBN
- 978-4-89347-451-3
- 価格
- 2,640 円(税込)
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概要
対話を重視する枠もなく、要素にも分解されない記録とは
パソコンが鉛筆と紙にとってかわって、私たちは、すっかりその操作に順応している。エクセルの枠に文章をうめていくことにそれほど抵抗がなくなっているし、ワードの文章に図表を追加しようと思ったらスマートアートから選んで図表をつくる。しかし、私たちはいつのまにか、枠のなかで作業をすることを何も疑わなくなっているということはないだろうか。
最近の幼児教育における記録についてはどうだろうか。もし、そこに枠があって、書くように指示される要素があって、そこを埋めていく、ということが優先されるなら、枠からはずれ指示されないことのなかの、おもしろいこと、楽しいこと、重要なことが見落とされてしまうのではないだろうか。
本書は、おもしろいこと、楽しいこと、重要なことを大切している教諭たちによる、枠もなく、要素にも分解されない記録の提案である。
(本書「はじめに」を要約)
主要目次
対話型マップ記録の誕生と考察
The Birth and Practice of creating an “Interactive Record with Map”
記録のいろいろ
Various“Interactive Records with Map”
1.おもしろいと感じたことを書く
Writing about things that are interesting
2.心に残ったことを書きとめる
Writing down what has stayed in our minds
3.やりとりを残す
Writing about children’s interactions
4.思いを重ね理解を深める
Layering thoughts and deepening understanding
5.語り合うことを大切にする
It is important to talk to each other
6.書けないとき
When I can't write
7.子どもの言葉が聞こえてくる
Hearing children talk
8.遊びの流れを知る
Learning about the activity
9.改めて気づく
Thinking again
10.思いを感じる
Feeling what children and teachers are thinking
11.考えがめぐる
Wondering
12.明日へつなぐ
Recording for tomorrow
書くことがおもしろくなる―対話の時間―
“Writing is fun”: Dialogue Time
これまでの記録の発信と記録の意義
Significance of “Interactive Record with Map”