乳幼児と人間関係 ―確かな理解を広げ、深める―
- 著者
- 浅井拓久也 編著
- 版型・頁
- B5判 176頁(2023/10/06)
- ISBN
- 978-4-89347-394-3
- 価格
- 2,090 円(税込)
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領域に関する専門的事項(領域・人間関係)を理解するための最新テキスト!
本書は,保育者養成校の学生や保育士資格試験の受験者を対象とした,領域・人間関係(領域に関する専門的事項)について学ぶ本である。
領域・人間関係と指導法・人間関係を別々の書籍にすることで,領域と指導法それぞれに必要なことが必要十分に説明されている。これまでの書籍では,領域と指導法を1冊にまとめていたため,どの項目の説明も中途半端になっていた。たとえば,各月齢別の子どもの発達に関する説明は十分ではなかった。しかし本書では,6か月未満から5歳までの子どもの発達について,豊富な事例をもとに発達の姿が読み取りやすい写真やイラストなどとともに掲載してあるので,各月齢別の子どもの発達について十分に学ぶことができる。また,領域・人間関係のねらいや内容に関する説明はあるものの,それらの背景となる子ども,保護者,保育者をとりまく現代社会の諸事情と領域・人間関係との関係性に関する説明は十分ではなかった。そこで本書では,現代社会の現況が領域・人間関係にどのような影響をおよぼしているのかについて,さまざまなデータを読み取ることで,領域・人間関係の背景について理解を深めることができる。
こうした点に加えて、保育を初めて学ぶ初学者にとって理解しやすい構成になるよう豊富な事例に現場の写真、イラストを用いるなど工夫して編集している。
(「はじめに」を要約)
主要目次
第1章 乳幼児の保育を取り巻く環境と制度
1 乳幼児期の重要性
2 保育所,幼稚園,認定こども園の役割
3 3法令の概要
4 「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の概要
5 子どもを取り巻く人間関係の現状と課題
コラム(1) 人間性あればこその保育者
第2章 乳幼児保育の基本
1 子どもの人権を尊重すること
2 環境を通して行う乳幼児保育
3 乳幼児期にふさわしい生活の展開
4 遊びを通しての総合的な乳幼児保育
5 一人ひとりの発達の特性に応じた乳幼児保育
6 計画的な環境構成
7 保育者の役割
コラム(2) インクルーシブルな保育の環境とは
第3章 領域「人間関係」のねらいと内容
1 領域「人間関係」の必要性
2 領域「人間関係」のねらいと内容
3 領域「人間関係」の内容の取扱い
4 乳児保育における領域「人間関係」とは
コラム(3) 子どもが好きなだけでは保育者は務まらない!?
第4章 乳幼児期の発達
1 おおよそ6か月未満における子どもの発達
2 おおよそ6か月以上1歳未満における子どもの発達
3 おおよそ1歳における子どもの発達
4 おおよそ2歳における子どもの発達
5 おおよそ3歳における子どもの発達
6 おおよそ4歳における子どもの発達
7 おおよそ5歳における子どもの発達
コラム(4) 発達の理解 ─地図をもって保育の旅に出よう─
第5章 他者との関わりから考える「人間関係」
1 自立心を育む
2 協同性を育む
3 道徳性・規範意識を育む
4 保育者との関わりから育む人間関係
5 家族のなかで育む人間関係
6 地域社会のなかで育む人間関係
7 異文化との関わりのなかで育む人間関係 ─多様性,異文化との出会い─
8 特別な配慮や支援のなかで育む子どもの人間関係
コラム(5) 保育者になるにあたって大事なこと