あなたがつくる みんなでつくる 保育所実習

著者
橋本弘道・片川智子 編著 秋田有希湖・天野珠路・芹澤美奈子・田坂裕子・増田直広 著
版型・頁
B5判 168頁(2022/09/30)
ISBN
978-4-89347-391-2
価格
2,090 円(税込)
数 量

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概要

二度と経験できない実習を、よりよいものにするために。

 実習生の皆さんにとって、「よい実習」とは何でしょうか。

「褒められる実習」?
「予定どおりに進む実習」?
「子どもたちがスムーズに動いてくれる実習」…?

 本書では、上記のような実習を目指していません。
 保育所実習に焦点を合わせて、実習生がたくさん考え、相談したり話し合ったりしながら学び合えるように構成しました。保育の基本を実習につなげていく視点や、実習の準備・計画・振り返りの具体的な方法、実践例をまとめたテキストです。
 養成校で学びを積み上げてきた実習生の皆さんには、目の前の子ども・保育者の姿を捉える視点や記録する力、子どもの姿を基に指導案を立てる力の基盤が備わっています。これまで身につけてきた知識・技術を統合し、自信をもって実習に臨み、貴重な学びの機会を最大限に活かすための一冊です。

主要目次

第1章 保育士資格を取得しようとする皆さんへ
 1 保育士の役割を考える4つの視点
 2 入学して間もない学生の学びの課題と、保育士の役割を考える視点
 3 2回目の保育所実習に臨む学生の学びの課題と、保育士の役割を考える視点
 4 保育士になることと保育実習

第2章 保育士になるための保育実習の意義と目的
 1 保育実習の意義と目的を考える
 2 保育実習の意義と目的を考える多様な視点
 3 法令が求める保育士像
 4 実習生となる基本的条件

第3章 実習の形態と内容
 1 保育所保育実習Ⅰ・保育実習Ⅱの形態と内容
 2 実習の形態とその意義

第4章 保育士資格と保育所実習年間計画
 1 保育実習に関する教科と内容
 2 実習のスケジュール
 3 実習総合オリエンテーション

保育所実習を行ううえでの諸注意

第5章 保育所の役割、運営、環境
 1 保育所の役割
 2 保育所の運営
 3 保育の環境

第6章 3歳未満児の生活と表現
 1 実習にあたって
 2 3歳未満児の姿
 3 3歳未満児への配慮―実習日誌の記述から
 4 午睡時の配慮事項
 5 3歳未満児と音楽的表現―事例を検証する

第7章 3歳以上児の生活と表現
 1 実習にあたって
 2 3歳以上児の生活と表現の様子
 3 具体的な姿や場面をこれまでの学びと関連付けて理解し記録する
 4 生活の連続性から考える保育と表現、保育士の役割

第8章 障害のある子どもの保育
 1 子どもの育ちを支える保育所・保育士
 2 障害とは
 3 保育を受ける権利と平等
 4 障害のある子どもの支援のために
 5 特別な配慮が必要な子ども
 6 保育実習時に大切にしてほしいこと

第9章 実習前に作成する書類と実習オリエンテーションの準備 
 1 実習学生個人票の書き方
 2 実習先の決定と実習オリエンテーション期日の決定
 3 実習オリエンテーションの期日決定後の準備
 4 実習園での実習オリエンテーション当日
 5 「私の実習課題」の書き方

第10章 実習日誌の記述と実習指導案の考え方
 1 実習日誌は自分の保育の記録
 2 実習日誌の実際Ⅰ―実習の概要
 3 実習日誌の実際Ⅱ―日々の実習記録
 4 実習日誌の実際Ⅲ―さまざまな書式とその特徴
 5 実習日誌の実際Ⅳ―実習日誌全体を通して
 6 実習日誌から実習指導案へ

第11章 3歳未満児の保育と指導案の作成
 1 乳児及び1、2歳児の保育
 2 保育所保育指針に基づく指導案の作成
 3 環境を通して行う保育と指導案の作成
 4 指導案作成の実際

第12章 3歳以上児の保育と指導案の作成
 1 3歳以上児の指導実習
 2 指導案作成の方法Ⅰ―部分実習指導案
 3 指導案作成の方法Ⅱ― 一日実習指導案
 4 指導案作成の方法Ⅲ―好きな遊びの時間の指導案
 5 指導案作成の方法Ⅳ― 一斉には行わない活動の提案

第13章 保育実習Ⅱの意義と目的
 1 保育実習Ⅱの意義と目的を考える3つの視点
 2 保育士養成課程のなかで保育実習Ⅱの意義と目的を考える
 3 先輩の学びの例

第14章 保育所実習を振り返る―続く実践に向けて
 1 実習を体験した者同士が報告を「交換」し合う意義
 2 実習体験を共有して自分の経験にしよう

第15章 保育所実習事後指導―園だより・クラスだよりを作ろう
 1 情報発信・情報共有の意味
 2 園だより・クラスだよりの実際