発達と育ちの心理学
- 著者
- 佐藤公治 編著 増山由香里・長橋 聡・青木美和子 著
- 版型・頁
- A5判 317頁(2019/04/25)
- ISBN
- 978-4-89347-339-4
- 価格
- 2,200 円(税込)
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発達心理学の理論と、保育・幼児教育の実践をつなぐ
「発達心理学」「保育の心理学」「子どもの理解と援助」のテキスト
2018年の保育士養成および教職課程の改正に対応。
第1部は、発達の本質の諸理論や、年齢期ごとの特徴を捉える理論編。
第2部は、現場での事例も交えて、発達の領域ごとに子どもの姿を捉え、子ども理解に基づいた援助や関わりを探る実践編。
発達研究の成果が、保育・幼児教育の現場での実践に活かされることでより豊かになる。
時代を超えて変わらないものと、社会の変化に伴って求められる育ちの姿の変化をおさえ、子どもの発達と育ちに向き合う。
主要目次
第1部 乳幼児の発達をみる視点
第1章 保育と子どもの発達
§1 人間の発達をみる姿勢とその変化
§2 生得論の発想からの解放と「遺伝か環境か」の不毛な対立
§3 発達を過程としてみる視点
§4 人間発達にみる可塑性と発達可能性
第2章 1歳までの子どもとその世界
§1 発達初期の子どもの基本的な姿
§2 乳児の知覚の世界
§3 身体と運動機能の発達
§4 基本的生活習慣と保育援助:食行為、排泄と感覚、睡眠
第3章 2歳の子どもとその世界
§1 表象能力と言語の初期発達
§2 感情と自己の発達
§3 社会的活動の開始:仲間への関心と共同遊びの始まり
第4章 3歳から就学前までの子どもとその世界
§1 想像力と象徴能力の成長
§2 就学前までの子どもの知的世界
§3 思考と言語の関係:自己中心的思考と自己中心的言語・再考
§4 言語と思考活動、概念的思考
§5 発達を支える文化的装置
第5章 学童期以降の発達
§1 学童期から青年期前期までの発達:論理的思考の獲得
§2 青年期の発達とその課題:自我と社会的存在の確立
§3 成人期以降の発達とその課題:豊かに生きるために
第2部 子どもの生活・活動と保育
第6章 生活行為の自立:食事・排泄・身辺自立・睡眠とその保育
§1 自立へのプロセス
§2 食行動の自立
§3 排泄の自立と身辺自立
§4 保育における睡眠
第7章 子どもの遊びの世界
§1 模倣遊び:運動からシンボル的表現へ
§2 ごっこ遊び:意味世界の創造としての遊び
§3 発達の最近接領域としての遊び
§4 保育における遊びの意義
第8章 子どもの遊びを促す環境と保育
§1 モノ:行為を引き出すもの
§2 空間:空間の使用と構成
§3 屋内の遊びと屋外の遊びにおける展開と発達的意義の違い
第9章 子どもの遊びを支える保育
§1 乳児前期の遊びと環境:モノとの出合いや全身の運動発達
§2 乳児後期~幼児の遊びと環境:目的を持った遊びとその援助
§3 幼児の遊びと環境:他者とつながる遊び
§4 戸外の遊び:自然との関わりと科学的発見
第10章 子どもの絵本と物語の世界
§1 想像の世界に身を置くことの意味
§2 文化に出合う場としての保育・教育の役割
§3 物語の世界を楽しむ子どもたち
§4 保育の中の絵本の役割:実践例を通して
第11章 子どもの表現行為:描画と保育活動
§1 子どもの描画と発達
§2 子どもの内的イメージと知的写実性
§3 出来事としての経験とその表現
第12章 幼児、ロボットと出会う:保育におけるICT の可能性
§1 ロボットがどこまで「人間」であるべきか
§2 ロボットと子どもの交流:他者理解や共感の本質を知る
§3 ロボットの中にある「弱さ」とその意味
第13章 発達の心配がある子どもとその保育
§1 発達障害とは
§2 代表的な発達障害
§3 子どもの発達アセスメント
§4 保育の場における発達支援のポイント