子どもの理解と援助 子ども理解の理論及び方法  ―ドキュメンテーション(記録)を活用した保育

著者
入江礼子・小原敏郎 編著
版型・頁
B5判 232頁 2色+カラー(2019/04/25)
ISBN
978-4-89347-318-9
価格
2,200 円(税込)
数 量

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概要

子ども理解の理論を身に付け、さらに「ドキュメンテーション」を活用して、子どもの理解をより深めよう!

幼稚園教諭養成課程の必修科目「幼児理解の理論及び方法」、保育士養成の教育課程必修科目「子どもの理解と援助」において学ぶべき内容を踏まえて編集したテキストです。さらに、本書の大きな特徴として「ドキュメンテーション」(保育における様々な記録)を活用して子どもの理解を深めることを重視して解説、実践事例を掲載しています。子どもをより深く理解するために、まずはこれまでの記録やその取り方を見直し、新しく「ドキュメンテーション」に取り組む第一歩を踏み出すことを後押しするテキストです。

主要目次

第1部理論編
1章 子どもを理解するということ
 1 子どもを理解するとは
 2 子ども理解から始まる幼児教育・保育
 3 保育者に求められる子ども理解の視点とは
 4 子どもの学びの連続性をふまえた教育・保育
2章 子どもを理解する方法
 1 指針や要領にみる子どもの理解の基本6
 2 子ども理解のための保育の評価
3章 子どもの育ちの様子
 1 子どもの生活と遊び
 2 保育者と子どもの発達~保育における人との関わり
 3 子ども同士の関わり方と関係づくり
 4 子どもが集団生活で得ること ~個と集団の関わり
 5 子どもの葛藤とつまずき
 6 保育の環境の理解と構成
 7 子どもを取り巻く環境の変化や移行
4章 子どもの理解に基づく発達援助
 1 子ども理解と発達援助
 2 特別な配慮を必要とする子どもの理解と援助
 3 発達の連続性と就学への支援
第2部 保育の記録編
5章 保育においてドキュメンテーションを用いることの意義
 1 子どもを理解するための方法としてのドキュメンテーション
 2 保育者にとってのドキュメンテーション
 3 子どもにとってのドキュメンテーション
 4 保護者や地域にとってのドキュメンテーション
6章  保育においてドキュメンテーションを作成する視点
 1 保育を観察し記録する視点とは
 2 保育の場面ごとにみる観察・記録のポイント
7章 保育ドキュメンテーションの作成・活用
 1 ドキュメンテーションの作成・活用を支援するツール
 2 ツールの視点から見たドキュメンテーションの作成・活用の実践例
8章 記録を生かした保育の展開
 1 指導計画の作成・展開・評価・改善 ~保育ドキュメンテーションの活用
 2 開かれた指導計画を支える「評価・改善」の実践例
第3部 実践事例編
9章 ドキュメンテーションを生かす保育 ~武蔵野短期大学附属幼稚園
 1 ドキュメンテーションを保育に生かす取り組み
 2 ドキュメンテ―ションの実践を振り返って
10章 エピソード記述を活用した実践~ひきえ子ども園
 1 エピソード記述を通した子ども理解と援助の実践
 2 子どもを捉える保育の記録
 3 つながりを深め豊かな生活を紡ぐ
11章 こども園の実践~文京区立お茶の水女子大学こども園
 1 文京区立お茶の水女子大学こども園について
 2 ポートフォリオ・ドキュメンテーションの取り組み
 3 ポートフォリオ・ドキュメンテーションの実践を振り返って
12章 乳幼児親子グループ「さくらんぼ」~共立女子大学
 1 「さくらんぼ」の活動からみる子ども理解と支援
 2 活動内容のプレゼンテーション
13章 「よつばのクローバー」活動と子ども理解~相愛大学
 1 子どもや親をより理解する学び
 2 実践活動から振り返る親子の理解を深める取り組み
14章 子育て支援ルーム「かとうGENKi」~兵庫教育大学
 1 子育て支援ルーム「GENKi」の活動
 2 プレイストーリーから見えてくる子どもと保護者の変化