子どものことばをはぐくむ 国語・音声・読書の指導

著者
有働玲子 編著
版型・頁
A5判 292頁(2015/09/15)
ISBN
978-4-89347-220-5
価格
2,420 円(税込)
数 量

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概要

ゆたかな子どものことばをはぐくむ読書の指導とは

本書は、小学校教諭、特別支援学校教諭、幼稚園教諭が集まり、ゆたかな子どものことばを育むための読書の指導について、自らの実践事例を用いながらそれぞれの立場から論じたテキストです。本書の特徴として、まずあげられるのは幼児期から学童期を見通していることです。幼児期の教育から学童期の教育の円滑な接続は、つねに課題として取りあげられています。本書では、お互いを尊重しつつ、どうすれば小学校と幼稚園・保育所の連携が可能になるのか、主に「読書の指導」「読書体験」という切り口で論じました。
次に、「音読(音声)」に注目しています。子どもの発達に即した読書の指導、読書の体験はどうあるべきか、「音読(音声)」をキーワードにしながら、幼児期、学童期(小学校低学年・中学年・高学年)でまとめました。
また、教材(教科書、絵本)の取扱いにも注目しています。効果的な教材(教科書、絵本)の使い方はもちろん、特別支援学校の読書の指導では、訪問教育の事例を用いながら教材の工夫について論じています。
これから子どもの保育や教育などにかかわる皆さん、絵本の読み聞かせ会などで、すでに子どもにかかわっている皆さんや、児童館などで社会活動を行っている皆さん、そのほか、絵本や本に興味や関心をもつ皆さんにお勧めの一冊です。

主要目次

第1部 保育の中の読書の位置づけの確認
第1章 幼稚園教育要領・保育所保育指針における読書について
第2章 絵本と読書体験
第3章 幼保小連携のための方策
コラム 子育ての支援と読書

第2部 小学校教育の読書の位置づけの確認
第4章 小学校学習指導要領における読書について
第5章 教材と読書の指導
第6章 幼稚園・保育所と連携した読書指導
コラム 地域での本の読み聞かせ会

第3部 実践事例から学ぶ読書の指導
第7章 幼稚園や保育所における読書の体験
第8章 小学校低学年の読書の指導実践
第9章 しょうかいします、わたしのおすすめの本─小学校3年生
第10章 自分でページをめくれるよ! 特別支援学校で絵本を使った授業実践
コラム さまざまな絵本
第11章 全校で取り組む読書指導─小学校や小中一貫校の実践
第12章 教師によるブックトーク
コラム 「朝の読書」が教えてくれたこと

第4部 読書の指導を行う際に知っておきたいこと
第13章 読書の指導のはじめ─昭和20年代の読書指導から
第14章 絵本の取り扱い
第15章 教科書教材の取り扱い─絵本を出典とした『世界一美しいぼくの村』を用いて
コラム ゲーム性のある読書

資 料 絵本の読み聞かせの姿勢や環境づくり

編著者紹介 執筆者紹介