第1部 発達をみる「視点」
第1章 人間発達の「姿」を捉える
§1 多様な関係の中で生きる人間と人間の営み
§2 人間発達を捉える二つの視点:ピアジェとヴィゴツキーの発達理論
§3 人間精神に対する哲学者たちの営み
§4 人間発達の根源を探る営み
第2章 自律性の発達:ピアジェの発達心理学
§1 ピアジェのマクロ発達理論
§2 発達:二つの自律性の獲得
§3 ピアジェの社会学的研究:社会的活動、対人的感情
第3章 ヴィゴツキーの発達理論と遊び論
§1 ヴィゴツキーの理論とミクロ発達論
§2 ヴィゴツキーとヴィゴツキー派の遊び論
第4章 遊びの生成、パトスとロゴスの二つの働き
§1 遊びを生成するものとしての表現行為:「構想力の論理」
§2 パトスとロゴス、その相互連関
§3 表現行為のための技術と身体・習慣
第5章 表現行為としての遊び:メルロ=ポンティの「生成の現象学」から
§1 人間精神の根源と始原を探る
§2 人間の意味生成と表現の根源にあるもの:ゲシュタルト形成
§3 表現行為を支えるものとしての身体
第2部 保育・幼児教育の「場」から発達を考える
第1章 遊び:モノ、行為、空間の相互連関性
§1 モノ―行為、そしてこれらの連関から生まれるストーリー
§2 遊びのストーリー化と習慣
§3 意味空間と子どもの遊び
第2章 聞くこと、応答すること:絵本読み聞かせの世界
§1 絵本読み聞かせと子どもの応答
§2 絵本の読み聞かせがつくりだす世界:話し言葉によるやりとりがもっているもの
§3 運動としての出来事と循環
§4 絵本の世界における身ぶりと想像:人間の想像はどこから生まれるか
第3章 描くこと、表現すること
§1 絵画表現の根源にあるもの
§2 子どもの体験の中から生まれる絵画表現
§3 表現する営みがもっている「意味」
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