本書は、気鋭の研究者が、教育現実を直視し、問い直し、「教育」という営みそのものを読み直すための視座を提示したものである。教師を目指す学生必読の1冊である。
今日、教育現実に対しての教育理論が空回りしていることは、研究者・実践者の多くの方々が自覚されていることであろう。そして、今、教育の理論と実践は構造的な転換を迫られている。
本書は、こうした転換期に教育者への道を選択する学生のみなさんへ、これまで受けてきた「教育」を問い直し、今、展開されている「教育」を直視し、これからの「教育」の道を切り拓いていってほしい、という目的で編集された。本書をとおして学んだ知を教育実践の場での生命あるものとして生かしてほしい。学生のみなさん一人一人の実践が「教育」を変える第一歩になる新しい視点での教育原理テキストである。
子どもたちを取り巻く現代事情に配慮し加筆、最新資料を掲載した。
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