<新訂>教職入門 ―未来の教師に向けて

著者
古橋和夫 編著  矢萩恭子・寺田博行・夏秋英房・西智子・塚本美知子・森田司郎・野上遊夏・細戸一佳・吉田佐治子・柴山英樹・田口康明・中村裕・大沢裕 著
版型・頁
A5判 256頁 (2018/03/25)
ISBN
978-4-89347-298-4
価格
2,090 円(税込)
数 量

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概要

2017年3月告示の「学習指導要領」「幼稚園教育要領」に対応! 新教職課程(2019年4月スタート)の内容をふまえた最新「教職概論」「教職入門」テキスト!

保育と教育の世界は、2017(平成29)年3月に告示された新しい幼稚園教育要領と学習指導要領の改訂によって、大きく変わろうとしています。なかでも、資質・能力の3つの柱の提起は、これからの保育と教育に大きな影響を与えることでしょう。「何を知っているか、何ができるか(個別の知識・技能)」「知っていること・できることをどう使うか(思考力・判断力・表現力等)」「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか(学びに向かう力、人間性等)」の3 つの柱は、各学校の教育目標、育成する資質・能力などにおいて、さらに具体的に示されることになります。
資質・能力の3つの柱が提起される背景には、これからの社会を生き創造する子どもたちにとって知識や技能の習得だけでは十分ではないという問題意識があります。社会・経済のグローバル化が進展するわが国において、主体的に判断しながら、他者とともに考え、課題を解決していく資質・能力をもった質の高い人材育成が不可欠になっています。一方で、子どもの生活体験が不足し、基本的な技能が身についていないことや、忍耐力、自己制御、自尊心といった社会情動的スキルやいわゆる非認知的能力を身につけることの重要性も指摘されています。これからの学びは、知識や技能の習得とともに、「対話的な学び」「主体的な学び」、さらに問題発見・解決を念頭に置いた「深い学び」のなかで、次の学びに向かう力を育て、豊かな人間性を育むことが求められています。
『教職入門』は、新しい学びを進めるという問題意識に立って、保育者や教師をめざそうとする学生のみなさんが、理解しやすく、おもしろいといってくれるような本になるようにつとめました。この本の執筆者は、現在、大学や短期大学などで、保育や教育に関する研究や学生の指導にあたっている教育者・研究者たちです。保育と教育の動向を踏まえ、最新の内容を盛り込み執筆しました。難しいところもあるかもしれませんが、それを課題意識として、さらに深く学んでいくことを期待します。この本で得た知識をみなさんのいままでの知識や経験と関連づけたり、他者との対話を通じて自分の考えを再考しながら、さまざまな場面で活用できる身についた「わたし」の知識・技能にしてほしいと思います。人に言われてする学びではなく、「わたし」という主人公のある学びをすすめていってください。
(本書まえがきを要約)

主要目次

第1部 教育とは何か
  第1章 教育とは何か ―未来の教師に向けて
  第2章 教職とは何か
  第3章 日本における教師の歴史
  第4章 現代社会の子ども
第2部 子どもの生活と援助
  第5章 幼稚園・保育所・認定こども園の生活と遊び
  第6章 小学校での学習と専科教員
第3部 学校を支える人々とその仕事
  第7章 学校にかかわりをもつ人々
  第8章 カウンセリングマインド
  第9章 教師をめぐる新しい動き
第4部 教師を目指すために
  第10章 教師をめぐる法律
  第11章 教育改革とこれからの教師
  第12章 教職の専門性と研修