萌文書林

保育の本質・目的を知る

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<新訂>保育者のための子ども家庭福祉

著者
松本峰雄 著
版型・頁
A5判 192頁 (2013/3/15)
ISBN
978-4-89347-185-7
税込価格
1,944円(本体1,800円+税)

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概要

本書は、従来の「児童福祉」ではなく「子ども家庭福祉」と表題しました。それは第1に、「児童」は保護の対象で、権利を保障される受身の存在としてとらえられてきたのに対し、「子ども」は権利の行使主体として発展的な意味をもっていること、第2に、児童福祉が、親を含めた社会の責任として実践される子どものウエルビーイング(well-being)、すなわち、子どもの人権の尊重・自己実現、子どもが子どもらしさを保ち、自らの潜在的な可能性を開花させつつ生き生きと生活している状態を促進するため継続した努力が必要になるということ、第3に、虐待や放任といった親子関係が不安定な状況の中で、親になりきれない親に対し、あるいは親子の信頼関係・愛着関係が十分できない親に対する子育て・親育ての支援が急務とされ、家庭に身をおく子どもたちにとって、家庭生活は切っても切り離すことができない存在なのです。
このように、子育て支援、子ども自身の成長・発達の支援、親子関係の支援が現在の子どもの福祉の中心であることに鑑み、あえて児童福祉ではなく「子ども家庭福祉」としました。
子どもが生活をする第一義的な場所は家庭しかありません。しかしその家庭が乱れ、子どもたちが犠牲になっています。本書では、とくに第3章で力説しました。
子どもを含め、“人は苦しみのために生きているのではなく、楽しみのために生きている”のです。そしてそれを実践するのが福祉です(本書まえがきより)。

関係法律の改定を受けて、内容、資料ともに更新した最新版のテキストにするべく新訂しました。

もくじ

第1章 子ども家庭福祉の意義
 §1 子ども家庭福祉の基本理念
 §2 子どもの福祉の概念・理念・本質
 §3 子どもの福祉の対象
第2章 子どもの福祉の歴史
 §1 なぜ、子どもの福祉の歴史を学ぶのか
 §2 イギリスの子どもの福祉の歴史
 §3 アメリカの子どもの福祉の歴史
 §4 日本における子どもの福祉の歴史
第3章 現代社会と子ども
 §1 親の育児不安と子ども虐待
 §2 いじめのなかの子どもたち
 §3 子どもと学校の問題
 §4 不 登 校
 §5 子どもの食生活
 §6 養護児童等実態調査の概要
 §7 ひとり親家庭の問題
第4章 子ども家庭福祉に関する法律
 §1 子ども家庭福祉に関する法律
 §2 子ども家庭福祉に関連した主な法律
第5章 子ども家庭福祉の機関と施設
 §1 子ども家庭福祉の行政および審議機関
 §2 子ども家庭福祉の施設
 §3 子ども家庭福祉の費用
第6章 子ども家庭福祉のサービスの現状
 §1 少子化と子育て支援サービス
 §2 健全育成
 §3 母子保健
 §4 養護と虐待
 §5 障害のある子ども
 §6 少年非行・情緒障害
 §7 ひとり親家庭
第7章 子ども家庭福祉の専門職としての保育士の役割
 §1 子ども家庭福祉の専門職
 §2 保育士の任務と資質
第8章 相談援助活動
 §1 多職種・多機関の協働による業務
 §2 子ども家庭福祉施設における自立支援
 §3 地域における子育て支援
【参考資料】
 ◎「全国保育士会倫理綱領」

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