萌文書林

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子ども学 第1号

著者
白梅学園大学子ども学研究所「子ども学」編集委員会 編集
版型・頁
B5判美装 172頁(2013/05/11)
ISBN
978-4-89347-180-2
税込価格
1,944円(本体1,800円+税)

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概要

『子ども学』創刊!

 <子ども学>は、子どもを研究対象とする学問です。しかし、<子ども学>の名のもとで実際に何をどう研究するかは、<子ども>という多義的なキーワードの意味のとらえ方によって異なってきます。
 <子ども>を大人に成りゆく途上の未熟な存在で、社会的にはまだ一人前ではなく、それゆえに早く通り過ぎてもよい存在だと考えると、<子ども>の時期をじっくりと充実させようという発想は生まれにくくなりますし、その変化しゆく様を細やかにとらえてその意味をきちんと吟味するという研究も生まれにくくなるでしょう。
 私たちの国は今、『子どもが忌避される時代』というタイトルの本が書かれるほどに子どもが社会の片隅に追いやられる存在になったかの印象があります。しばらく前まであった「児童公園」という分類も今はなく、高齢者も使う「街区公園」に名称変更されてしまいました。日本の児童館の中心であった「こどもの城」も廃止になることが決まっていますが、それに替わる子どものための新たな施設をつくるという声は聞こえてきません。
 雑誌『子ども学』を創刊する私たちは、こうした子どもへの処遇が生まれる背景や根拠を探りながら、<子ども>という存在を、私たち大人を乗り越える豊かな可能性をもった存在、大人になることで失ってしまうものが多様にあることを大人に教えてくれる存在、人間が変化しゆく様や意味を原理的に示してくれる存在、自然との距離のより近い存在、歴史的に意味内容が変化しうる存在などともみて、その実際をていねいに把握し、子どもという存在の意味や人間の一生のなかでの位置などをしっかり吟味していきたいと願っています。
 <子ども>は<大人>の対概念です。子どもとその周辺にあるものを明らかにすることは、ポジ・ネガの関係で、大人と大人の周辺にあるものを浮かびあがらせてくれるはずです。<子ども学>は、その意味で反転された<人間学>となります。
 本号はまず主に「保育」の世界からの子ども研究をとりあげます。どうかこれから本誌を多くの人の手で育てていただきたいと思います。
(編集顧問 白梅学園大学・短期大学学長 汐見稔幸、巻頭のあいさつより)

※『子ども学』第2号は2014年春発刊予定です。

もくじ

<特集1> 保育の質を問う
・レッジョ・エミリアに学ぶ保育の質 …秋田喜代美
・ECERS(『保育環境評価スケール』)にみる保育の質 …埋橋玲子
・幼児教育から小学校教育への接続とは …無藤隆

<特集2> 子ども文化の創造
・子どもの成育環境・建築環境 …仙田満
・子ども環境デザイン …木下勇
・砂場の保育文化史的考察 …笠間浩幸

<小特集>
・「社会・文化・歴史」と中国の子ども研究 …山本登志哉
・児童学と坪内逍遙 …小松隆二

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