萌文書林

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事例で学ぶ保育内容<領域>環境

著者
無藤隆・福元真由美・浜口順子・井口眞美・砂上史子・亀井彩・中野圭祐・山田有希子・野口隆子 著
版型・頁
B5判/209頁/カラー(2008/09/15)
ISBN
978-4-89347-098-0
税込価格
2,160円(本体2,000円+税)

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概要

子どもたちは、園生活を通して身近な自然、もの、事象、文字や記号、地域、文化に出会って、興味・関心をもったり、楽しみ考えたり、感情や感覚を豊かにしています。
「環境」では、子どもがどのような環境にかかわって活動を生み出していくか、季節や状況に応じて保育者がどのような環境を用意するかが、大きなポイントになります。そこで本書では、①子どもと環境とのかかわりや子どもの育ちの理解、②保育の環境の具体的なデザインの方法、③保育者の柔軟で適切な援助のあり方、の3点について保育者を志すみなさんにわかりやすく記述することをめざしました。

今回のシリーズでは、カラー写真をふんだんに取り入れて、実践の具体的な状況がイメージされやすいように配慮しています。本書での文章と写真の織りなす多様な実践のストーリーが、みなさんの「環境」に対する理解をより深めてくれることと思います。
また、近年は急速な社会の変化にともなって、子どもを取り巻く環境も大きく変わりつつあります。身近な自然や遊び場、直接的な体験、子ども同士で遊ぶ機会の減少や、地域のおとなの子どもへの関心の希薄化などは、子どもの育ちへの影響が懸念されています。このような状況を考慮して、今日の乳幼児の発達における環境の意味や今後の園・家庭・地域のあり方についても学べるように、本書の内容を編集しました。

本書は、理論編(第1~2章、第8章)と実践編(第3~7章)から構成されています。第1章では、幼児教育の基本的な考え方、原理とともに、「環境」の基礎的内容とほかの領域との関係を扱っています。第2章は、乳幼児の発達の観点から、環境のもつ意味や子どもと環境とのかかわりについてわかりやすく述べています。第3章は、子どもが身近な自然に出会い、親しみながら、対象への興味をもち、かかわりを深めていく実践、第4章は、園のものや道具に触れて、発見や試行錯誤をくり返し、考え工夫して遊びを充実させていく実践について考えます。第5章は、日常のなかで文字や数、図形などに接して関心をもち、それらを遊びや生活に取り入れて、人やものとのかかわりを広げていく実践、第6章は、身のまわりの情報に触れて遊びや生活のなかで活用したり、さまざまな人々や施設、行事や文化に接して地域や日本の文化に親しみ、異なる文化にも気づいたりしていく実践について述べています。第7章では、「環境」に関するキーワードの「出会う」「感じる」「気づく」「発見する」「好奇心をもつ」「探究する」「表現する」を通して、実践を理解します。第8章では、実践編をもとに「環境」における子ども理解、保育者の援助について考えるとともに、子どもの環境をめぐる現代的な課題や海外の実践についても取り上げました。

本書を通して、保育者を志すみなさんに、「環境」の基本を理解してもらえると同時に、保育の豊かな世界と保育者の仕事の魅力が伝わることを願っています(本書まえがきより)。

もくじ

第1章 幼児教育の基本
第2章 子どもの育ちと領域「環境」
第3章 自然に親しみ、植物や生き物に触れる
第4章 ものや道具にかかわって遊ぶ
第5章 文字や標識、数量や図形に関心をもつ
第6章 遊びや生活の情報に興味をもち、地域に親しむ
第7章 子どもと環境のかかわりをとらえる視点
第8章 幼児教育の現代的課題と領域「環境」

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